簡単に言うと、マナーとはお作法や立ち振る舞いを指します。これらを用いお客様に接するのが接客です。接客にはマニュアルがあり、お客様とスムーズなコミュニケーションを図る準備として最低限のルールのようなものです。一方、接遇とは「相手を想いやる心」が必要です。医療では特に、ホスピタリティマインドが求められます。接客マナーは医療接遇の一部と言えます。クリニックや病院に来られる方は「患者様」です。痛みや辛さ、不安や緊張を抱えた患者様、そのご家族が来られる場所です。普通では気にならないようなことも、気に触ることもあります。あなたも、体調不良の時は不機嫌になったり、些細なことでイライラした経験がおありかと思います。このことをしっかりと理解し、理解や気配りの心遣いが必要です。また、そのことを伝えることが大切です。100人患者様がいらっしゃれば、100通り以上の医療接遇があります。「どのようにすれば目の前の患者様が心地よい対応を提供できるか」を、いつもいつも問いながら実践することが求められます。